| 両国 | JR総武線 都営大江戸線 |
| 両国の一ぜんめし屋でわかれたるそののち恋し伯林の茂吉 | |
| 北原白秋 『海阪』 | |
| うそのやうに小高賢すつとゐなくなり雪しんしんと本所両国 | |
| 馬場あき子（短歌往来2014年5月号） | |
| のぼせあがりし吾なりしかど今は心つめたくなりて両国わたる | |
| 国技館 | 斎藤茂吉『暁紅』 |
| 読み耽る「少年ジャンプ」ばんと閉ぢ力士はやはり両国で降る | |
| 日置俊次『ノートルダムの椅子』 | |
| 両国の百本杭を懐かしみ歩みたるとう死の直前を | |
| 小高賢『本所両国』 | |
| 鼻歌を自転車にのせ初夏の両国橋を鬢付けがゆく | |
| 小高賢『秋の茱萸坂』 | |
| 両国の賑やかさよな江戸名所図絵のなかなる夕げしきよの | |
| 吉井勇『東京紅燈集』 | |
| ふるさとに父をおくりて朝早み兩國橋をあゆみてかへる | |
| 古泉千樫『青牛集』 | |
| 両国橋を渡りしが停車場の食堂に来て珈琲を飲む | ※ |
| 大正4年 | 古泉千樫『屋上の土』 |
| うち日さす都少女の黒髪は隅田川べの土に散りぼふ | ☆ |
| 大正12年 本所被服廠跡に来る。 | 島木赤彦『太●集』（虚の下が丘） |