| 品川 | JR東海道線・東海道新幹線 Ｊ横須賀線・Ｊ山手線 Ｊ京浜東北線・京浜急行 |
| 品川に別れし兄は還らざりき還らねばとはのいくさびとにて | |
| 島田修二『渚の日々』 | |
| 品川の駅に別れしおもかげも髭少したて汝が父に似て | |
| 斎藤茂吉『寒雲』 | |
| 車掌のみ三十余人が乗り来たる品川駅の前から二両目 | |
| 中川佐和子『海に向く椅子』 | |
| 品川の駅のホームのはづれまで かの突堤を歩む思ひに | |
| 武藤雅治『暗室に咲く白い花』 | |
| 品川音頭口ずさみつつ品川の悪口を言ふ母に梨剥く | |
| 栗木京子 『水仙の章』 | |
| 雨の降る品川駅を通過して座席に重き加速感じをり | |
| 真中朋久 『エフライムの岸』 | |
| 韓国の大統領選の二人の李は「雨の降る品川駅」にもありき | ※ |
| 小池光 『山鳩集』 | |
| 品川に列車は着きぬまだ五時といふのに暗き東京の町 | |
| 森井マスミ(短歌研究2010年2月号) | |
| 雨の降る品川駅を出で征ちし父たちに無かつた＜九条＞は | |
| 田村広志(角川短歌2006年12月号) | |
| 品川の駅にくる足六十万そのうち二本のわが足がくる | |
| 大井学(角川短歌2010年2月号) | |
| ポスターの貼ってない壁をさがして品川駅をぐるぐる歩く | |
| 永井祐（短歌研究2014年2月号） | |
| 京浜東北線品川過ぎて窓際の日ざしが荒くなりゆく感じす | |
| 花山多佳子『晴れ・風あり』 |
