| 上野 | JR東北本線 |
| Ｊ常磐線・Ｊ宇都宮線・Ｊ高崎線 Ｍ日比谷線・Ｍ銀座線・京成本線（京成上野） | |
| ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きに行く | |
| 石川啄木『一握の砂』 | |
| 終着駅上野 自暴自棄のごとき線路のとぎれ 荒々しけれ | |
| 沖ななも『機知の足音』 | |
| この夜の最後のひかり上野駅より最終電車は夜を捌けてゆく | |
| 花山周子『屋上の人屋上の鳥』 | |
| ブラッスリーレカンは旧駅の貴賓室天井までも装飾うるはし | |
| 佐藤南壬子（塔2008年7月） | |
| 上野の森の住人ならむリヤカーを押しくる夜の顔は見えずも | |
| 花山多佳子『胡瓜草』 | |
| 「鳩レース協会」の看板見ゆるころ電車は上野構内に入る | |
| 花山多佳子（角川2012年10月号） | |
| 上野駅近く居酒屋横丁に啄木の歌碑ひっそりと在る | |
| 高安勇『海馬の眠り』 | |
| 男子のみ集ひし昔のオリンピック思へばうそりと上野花曇り | |
| 栗木京子『水仙の章』 | |
| 山手線日暮里・上野・御徒町・桜が咲いて人が浮かれて | |
| 小川泰子『夢の螢』 | |
| 小雨降る上野の山に美術館・博物館の威容がおぼろ | |
| 池田はるみ（歌壇2000年11月号） | |
| 常磐線快速電車上野発321Mが通り過ぎたり | |
| 田中拓也（角川短歌2006年11月号） | |
| ふるさとに産失へる父を迎へ不忍池（しのばず）の蓮見をりし昔 | |
| 前川佐美雄 『捜神』 | |
| 上野なる動物園にかささぎは肉食ひゐたりくれなゐの肉を | |
| 斎藤茂吉 『赤光』 | |
| うたまろの／乗合ぶねの前に来て／なみだながれぬ／富士くらければ | |
| 東京（博物館） | 宮沢賢治 [全集]歌稿 |
| 通過駅となりゆく上野 頭端式ホームけぶらせ昼の雨降る | |
| 3月14日 JR上野東京ライン開通 | 栗木京子『ランプの精』 |
基本的に一歌集一首にしています。歌の残りはこちら