浮間船渡
JR埼京線
若夏のおんなの膝は割れてゆく浮間舟渡（うきまふなど）を過ぎるころより
藤島秀憲 『二丁目通信』
東京から地方に移行することのさなかに浮間舟渡駅あり
生沼義朗 『水は襤褸に』
浮間舟渡（うきまふなど）、浦和（うらわ）電車に朝夕過ぐる うらうらに潮の香充つるそのかみの村
中西洋子 『渚の書』
さくらさく浮間舟渡の路地をゆく眼があふ猫にこゑをかけつつ
松尾祥子 『月と海』
