小山美保子「灯台守になりたかったよ」（2020年；青磁社）
こめんと
第1歌集。跋・池本一郎。出雲市在住。跋文に出雲路の風土性こそ歌集の第1のエッセンスである、という。社会詠・職場詠も多い。
付箋
野の中の水木となりて風掴む子を生みし日の五月一日
夜と雪けんかしている音だねと三歳の甥の聞ける雪ずり
わが住める出雲の国は縦に縦に雲の生まれて雲の立つ国
どうでもいい議題で意見求められ「ばけらった」と答えたき衝動
不採用が十を越したらその先は数えることもやめしと娘は
第1歌集。跋・池本一郎。出雲市在住。跋文に出雲路の風土性こそ歌集の第1のエッセンスである、という。社会詠・職場詠も多い。
野の中の水木となりて風掴む子を生みし日の五月一日
夜と雪けんかしている音だねと三歳の甥の聞ける雪ずり
わが住める出雲の国は縦に縦に雲の生まれて雲の立つ国
どうでもいい議題で意見求められ「ばけらった」と答えたき衝動
不採用が十を越したらその先は数えることもやめしと娘は
