田中拓也「夏引」（2000年；ながらみ書房）
こめんと
ながらみ書房出版賞受賞歌集。骨太な素直さが印象的。
付箋
簡潔に我は生きたし 東国に生まれ死にゆく理由はいらず
一千の馬 二千の瞳 四千の足 風生るる坂に光広がる
水田の水面をよぎる燕一羽 光をまとい翻りたり
よく眠る君を時々起こしつつ今日の最後の講義聞きおり
色褪せし菊花に寄せる道綱の母の心に絡まる副詞
ながらみ書房出版賞受賞歌集。骨太な素直さが印象的。
簡潔に我は生きたし 東国に生まれ死にゆく理由はいらず
一千の馬 二千の瞳 四千の足 風生るる坂に光広がる
水田の水面をよぎる燕一羽 光をまとい翻りたり
よく眠る君を時々起こしつつ今日の最後の講義聞きおり
色褪せし菊花に寄せる道綱の母の心に絡まる副詞
